ギャンブル依存症は、ギャンブルに夢中になりすぎるあまり、給料のほとんどをギャンブルにつぎ込んでしまったり、時にはカードローンを利用したりして、自己破産などに陥ってしまうような症状を引き起こします。
自力での回復は難しく、症状が重くなればなるほど、専門的な医療機関に入院し、集中して治療を受けることが必要です。
ギャンブル依存症はほかの依存症と異なり、薬物による治療を行うのが難しいと言われています。

そんなギャンブル依存症を治すためには、カウンセリングを行いながら、ギャンブルを切り離した生活習慣を確立することがポイントになります。
自宅にいるとついギャンブルをしてしまう人がほとんどなので、入院して一切のギャンブルから離れ、生活習慣を見直すことを医療機関で推奨しています。
入院生活は、早朝の運動やボランティア活動、ギャンブル依存症に対する学習を行うことが中心になり、一定期間症状を抑えられれば退院となりますが、退院後も再発を防ぐためには、定期的な通院が必要です。
また、同じ症状を抱えている人とミーティングを行う自助グループに参加すると、悩みを共有しやすくなり、根治へのきっかけになると言われています。

それから、ギャンブル依存症は、家族や周囲の人々のサポートも欠かせません。
強い言葉で責め立て、ストレスを増大させて、再びギャンブルに走る可能性があるので、言葉を抑えて、温かく見守ることが大切です。
さらに、「ちょっとくらいいいだろう」と無責任な言葉をかけて症状を再発させるような人を近づけないような配慮も必要です。